蓮杖探偵事務所の飄々事件簿

「っ……」

血の筋を壁に残し、ズルズルと崩れ落ちていく夏彦。

ギャラリー達が大歓声を上げる。

「ゲームオーバーじゃボケが」

唾を吐いて背を向けるチンピラ。

そのまま肩で風を切りつつ立ち去ろうとするが。

「……!」

気配を感じ取り、彼は立ち止まる。

振り返ると。

「っっっ…くっ…」

顔面を紅に染め、それでも夏彦は立ち上がっていた。

「まだテンカウント聞いてないんでな…」