男達を牽制しながら、省吾は周囲を見渡した。

粗末な小屋、照りつける日差し、衛生面は劣悪で、やたらと蝿が多い。

物珍しげに省吾を見る現地の子供達は皆痩せ細り、顔に蝿がたかっても追い払う気力さえないようだった。

そんな省吾の目を盗んで、尚もBMW735iに触れようとする男達。

省吾は。

「No.4」

番号を口にする。

途端にBMW735iのトランク部から射出されるFA-MASアサルトライフル。

落下してきたそれをキャッチした省吾は、威嚇の為に空に向けて発砲!

現地の住民達は、蜘蛛の子を散らすように逃げていった。