丸腰、目隠しをされ、後ろ手に縛られて地面に跪かされている民兵達。

それを取り囲むように、アサルトライフルを手にした兵士達が立っている。

銃、装備共に最新式のもの。

恐らくは彼らがPMSCsのコントラクターだろう。

本来は兵站・整備・訓練・教育・戦闘に関するアドバイスを主業務とする近年のPMSCs。

しかし先も述べた通り、それら『戦闘集団』というイメージと一線を画すよう努めている者達の陰で、いまだ従来の“戦争の犬達”と揶揄される連中がいるのも事実。

今、目の前にいるのは正にそういった戦争の犬(ドッグ・オブ・ウォー)。

戦闘と殺戮を生業とする悪質な傭兵達だった。