合流した耕介は、随分傷だらけだった。

「あの賞金稼ぎは?」

「何とか撒いたよ…やれやれだぜ」

その姿から察するに、相当苦戦したらしい。

その代わりと言っては何だが。

「省吾、ちょっと車停めろ」

「…何故だ」

耕介に問い返す省吾。

「何つーか…」

耕介は言い辛そうに顎の無精髭を撫でる。

「荷物の『中身』を賞金稼ぎから聞いた…こりゃ俺としては届ける訳にはいかねぇ」

「…どういう意味だ?」

怪訝な顔をする省吾に。

「いいから停めろって」

耕介は促す。