「アンタはまだ探偵とはいえ善良な一般市民側の人間だろうが」

シートベルトを締める省吾。

「俺達『裏仕事』をしている人間は、こんな物騒な仕事もこなす…余計なトラブルに巻き込まれたくなければ、不必要な干渉はしない事だ…」

「ああ、確かにな…だが…」

耕介は省吾を睨む。

「俺が依頼をこなすのは『荷物を運ぶ間だけ』だ。この荷物を車から降ろした瞬間に…俺は場合によってはお前もぶっ飛ばすかもしれねぇ…それだけは覚えとけ」