まるでボクシングのコンビネーションのように、左右のナイフで刺突を繰り出すレイノルド。

ボクシングと違うのはガード出来ない事だ。

ガードすれば即座に致命傷に繋がる。

回避し、捌く他にない。

ナイフの切っ先に意識を集中させて、じっと機が来るのを待ちつつ。

「ここだっ!」

レイノルドの左の刺突を横に逸れて回避、同時に肘打ちと膝でナイフを持つ手を挟み込む!

「ぐぅっ!」

痛みに顔を顰めるレイノルド。

強烈な打撃により左手の指が折れた。