身辺警護の依頼をしたのも、ウェンディの逮捕に貢献した(とサハクィエルは思っている)探偵の耕介ならば、レイノルドの足止めに使えると踏んだ為。

あわよくば耕介とレイノルドの二人とも倒れてしまえばいい。

そう考えての事だろう。

目的の為ならば手段を選ばない。

サハクィエルはそういう冷徹な一面も持つプロの工作員だ。

「わかったろう。こんな戦闘など無意味な…」

言いかけたレイノルドの鼻先に。

「!?」

耕介は廻し蹴りを掠めさせる!