そんな訳で今日も事務所へと向かう冴子達。

その途中。

「あら?」

冴子は路地裏に積み上げられた段ボール箱の上に座る、一人の少女を見つける。

年の頃13歳くらい。

緩いウエーブのかかった肩口までの金髪、白い肌、そばかす有り。

白いワンピースを着用。

手にした絵本を広げて、ほんのり赤みの差した頬に笑みを浮かべている。

北欧系の顔立ちの、美少女と言って差し支えない可愛らしい娘だった。