よく日焼けし、筋肉隆々とした男達が、細身の夏彦に次々と倒されていく。

「後はお前か…?」

ピーカーブースタイルの構えのまま振り向く夏彦と目が合ったのは、高校生くらいの少年だった。

日には焼けているものの、これまでの男達と違って華奢な体格。

ライフセーバーではなく、監視員のアルバイトといった感じだった。

「ひ、ひぃっ…」

頼りになる屈強な仲間達を軒並み倒され、狼狽する少年。

と。

「待った!」

夏彦に声をかける黒ずくめの男。

夏彦の稼いだ賞金に集ろうと、様子を見ていた耕介だった。