「いない?冬花はちゃんといるわよ。お母さんの心の中でちゃんと生きてるの。親にいないなんて言われて冬花がかわいそうよ。」


「……。」


「冬花が今の知沙の姿を見たらどう思うかしらね。」


「…私だって好きでこうなったわけじゃない。冬花が死んだのがつらくて…。」


「つらいのは分かる。お母さんもつらい。でも自分のせいでこうなってしまったって自分を責めるのは冬花なの。」


涙が止まらなかった。

冬花…ゴメンね。


バカなママでゴメンね…。


私はバカだった。

冬花が死んだのがつらかった。


つらくて…自分も冬花の所にいきたか
った。



死んでもいいなんてもう思わない。


冬花の分まで生きる。


そう決意した。