「あい・・・可愛すぎ」
気持ちがそのまま口を吐いて出てしまう。
あいの真っ赤な頬に触れたくなって、指先を伸ばしてそっと触れると、火照った彼女の熱が心地よくて、やっぱり堪らなく愛しい。
これ以上触れていると、もっと別のところにも触れたくなってしまいそうだったから、僕は名残惜しくて仕方ない気持ちを抑えて、触れた時と同じくらいそっと、あいの頬から指先を離した。
「それからあと、これ。探してほしいんだけど、わかるかな?」
あいの頬から指先を離して、そのまま胸ポケットに入れていたメモを彼女に渡す。
図書館へ来るための口実で用意したメモだけど、本を借りればまた返しに来るっていう口実ができるから。
あいがメモを見ながらパソコンで検索してくれる。
「今、貸出中みたいですね。予約しておきますか?」
「そうなんだ・・・うん、お願いします」
あいが手際よく予約の処理をしてくれているのを眺めながら、少しだけ垣間見れた彼女の仕事姿がとても新鮮で僕は笑顔のまま、じっと彼女を見つめていた。
「返却されて来たらご連絡します」
「あいが連絡してくれるの?」
“予約した本を取りに来る”という口実が増えたことが嬉しくて、顔が緩んでしまう。
「はい、私がします」
やっぱり顔を赤らめてそう言うあいが可愛くて堪らない。
「またキミに会いに来れるね。まあ、そんな口実がなくても、また来るけどね?」
ニヤリと口角を上げる僕にあいはもっと顔を赤くするから、どうしようもなく嬉しくて僕は思わず笑顔で彼女を見つめた。

