翌日、お母さんと私で作った朝食を食べた後、午後一で約束がある私達は実家を後にした。
帰り際、私が帰ることよりも圭さんが帰ることを残念がる両親に苦笑いが漏れた。
私の予想通り、圭さんに会って両親はすっかり圭さんを気に入ってくれたようだ。
気に入った・・・なんて表現じゃ納まりきらないくらいに圭さんのことが大好きになったみたい。
それは私としてもとっても嬉しいことだけど、こうもあからさまだと恥ずかしい。
しかもお母さんなんて目をキラキラさせて圭さんを見るから、ちょっと複雑な気持ちがするし。
・・・なんて、お母さんにヤキモチを妬くなんて、私はどれだけ心が狭いんだろう。
そんな複雑な気持ちにもなりながら、でもやっぱり圭さんのことも結婚のことも許してくれた両親に感謝して、私は圭さんと一緒に次の約束の場所へ向かった。
そう、次は・・・私が緊張する番だ。
これから圭さんの実家へ報告にいく約束をしていた。
圭さんの実家の職業柄、お休みの日はお忙しいんだと思っていたけれど、日曜日は意外に余裕があるそうで。
もちろん予約の宿泊客の人達はいるからそんなに時間は取れないけれど、金曜日や土曜日よりもずっと時間的余裕はあるんだと、圭さんが言っていた。
確かに明日は週初めの月曜日。
旅館に泊まるなら、お休み前の金曜日か土曜日って人達が多いのは納得できる。
それでも圭さんの実家は大きな旅館だし、ご両親がお忙しいのは間違いないから。
チェックアウトの時間が終わって、次のチェックインが始まるまでにお邪魔する約束になっていた。

