結局、準備が遅くなって、予定していたよりも遅い朝食は昼食を兼ねたブランチになってしまった。
それでものんびりできたから、まあ、いいかと思いながら出掛けるための準備を始めた。
私が着替えを済ませて、メイクをしていると、スーツに着替えた圭さんがリビングに戻ってきた。
ラフな格好の圭さんも爽やかで素敵だけど、こうしてビシッとスーツを着こなす圭さんも何度見ても鼓動が高鳴るほどかっこいい。
メイクの手を止めて、思わず見惚れていると私の視線に気づいた圭さんがクスッと笑って、目元にかかっていた少し長めの前髪をかきあげた。
「準備できたら、出掛けようか?」
「―――!…は、はいっ」
じっと私を見つめる圭さんにドクンと一つ、鼓動が大きく跳ねて、私は慌てて目の前の鏡に視線を移した。
鏡の中の私は、まだチークを入れていないのに、頬がピンク色のチークを入れたみたいに染まっていた。

