私を抱き締めてひとしきり笑った圭さんは腕の中にいる私を見下ろして、今度はまだ赤い私の頬に軽いリップ音を立ててキスをした。


「近いうちにあいの実家に挨拶しに行こうね」


「・・・うん!」


家族に圭さんを紹介できることが、とっても嬉しくて、私は満面の笑顔で目の前の圭さんの背中に腕を回して抱き付いた。


そんな私の背中をポンポンと撫でて圭さんは私と同じくらい嬉しそうな笑顔を見せてくれた。



その後、圭さんと2人で午後の時間をゆっくり過ごした。


2人で一緒にいるだけで何気ないことが特別なことに思える。


並んでテレビを見ることも。
2人で囲む食卓も。


同じベッドで眠ることも・・・


これからはずっと一緒にそんな何気ない特別な時間を過ごしていけるんだ。


もっとずっと。
この先の未来を2人一緒に。