巡り愛



更に何倍も真っ赤になった私に圭さんは楽しそうにクスクスと笑う。


もしかして、からかわれてる?


ちょっとムッとした顔で、すぐ間近にある圭さんの顔を見上げると私を愛しそうに見つめる圭さんの熱っぽい視線にドキッとした。


そんな瞳で見つめられると、こっちが参ってしまうんだけど・・・


「あい、受け取ってほしいものがあるんだけど」


圭さんは真っ赤な顔の私に微笑むと、ソファーの隣に置いてあった鞄の中から何かを取り出して、私の前に差し出した。


「え・・・・・」


それを見た私は驚きで固まったしまった。


だって、それは。
小さなベルベットでできた箱で・・・。
中に入っているものが何か簡単に想像できる。


「圭さん?」


戸惑う私を優しく見つめたまま、圭さんはその箱を開けた。


中に入っていたのは私が想像していた通りのもの・・・
キラキラと七色の光を放つ透明の石がついた銀色に輝く細いリング。


「あい、僕と結婚して下さい」


箱から指輪を取り出した圭さんが、そっと私の左手の薬指にそれを嵌めてくれた。