巡り愛



繋いだあいの手を離せないまま、思いを巡らせていた僕はにっこりと笑ってあいの細くて白い繊細な指先にキスをした。



「あい・・・好きだよ」




「・・・・・」




僕の告白にあいは真っ赤に頬を染めて、言葉を失くして僕を見つめた。




「これからゆっくり二人で始めていこうね」



「はい・・・」




あいの指先にキスをしたまま、彼女の瞳を見つめる僕にあいは頬を染めてにっこりと笑った。