巡り愛




・・・ずっと心の中のキミに恋してた。



出逢えるのかどうかもわからないのに。



キミが僕のすべてだと思うほどに、キミに焦がれてた。


そのキミに今こうして出逢えて、手を伸ばせば触れることができるなんて奇跡だね。




でも・・・奇跡じゃなくて、運命なのかな。



幾度も巡る時の輪の中で、僕とキミは一つに重なる運命だったって、そう今強く思うよ。



「・・・圭さん?」



あいが不思議そうに首を傾げて僕の名前を呼んだ。