わかってる・・・本当は。
あいがなぜそんなに必死にブローチを探してくれていたのか。
僕が贈ったからだよね。
そして今日、僕がそばにいなかったからだよね。
僕が贈った僕の代わりのブローチを、キミは必死に探してくれていたんだよね。
それは僕にも痛いくらいわかるよ。
あいの気持ちは痛いくらいに、わかる。
でもだからこそ、悔しいんだ。
どうして僕は今日、キミのそばにいなかったのかって。
どうしてキミに一人で探させてしまったのかって。
ねえ、あい・・・・・・
お願いだから、僕の前から消えてしまわないで。
「お医者様のお話では、雨に打たれて肺炎を引き起こしているらしいわ。・・・心臓も、かなり弱っていて・・・・・あいの体力がどこまで・・・もつかって・・・・・」
僕は耳を塞いでしまいたい衝動に駆られながら、崩れたまま立ち上がることができなかった。

