魔法のキス


「今日は相川様と宮部様のところへ訪問の予定でしたね。私は今日は娘の指導があるので、井上さんと柳沢さんの2人で行ってもらいます。それではお願いします」


井上さんと柳沢さんは、奥様方の気にいるような洋服や、注文された化粧品を持って訪問先へと出向いた。


「朋花の行く支店は、奥様方の訪問はしません。商品も10代から20代の女性向けのもの。店舗内だけの販売になるから」


ああ、良かった。
お店で販売するだけなんだ。


「今日から店舗で接客の勉強をしてもらうからね」


「はい、社長」


「私も若い人向けの商品を考えないといけないわ。朋花も考えてよ」


考えてと言われても。
東京だからな〜。


「ファッション雑誌も買ってきて、研究しましょう」


あ〜あ。
私は地味に生きていきたいのに!