魔法のキス


「昼から行くよ。午前中は看護師の処置とかいろいろあるから、邪魔になるもんな。お袋は朝から行きたいみたいなんだけどね。そんなことしてたら、こっちが倒れるって言ってあるんだ。じゃあ、お袋乗せてから、朋花の家に寄るよ。一緒に行こう」


「うん。お願い」


家に帰ると、母も帰ってきていた。


「朋花。佐伯さんのところ大変ね。ママたちも何かできることないかしら」


「うん。私も神戸に帰ったら手伝うけど、これからのことはどうなるのかわからないし。お母さんたちにも助けてもらうこともあるかもしれない。その時はお願いします」


「怖いわね。まだ若いのに。パパもあんまり無理しないように言っておかなくちゃ」


本当に、いつ誰にそんなことが起こるかわからないのだ。
病気や事故の予防や、予測することはほとんどできないと言っていいのかもしれない……。