魔法のキス


「うん。入院長くなりそうなんだって。今から、こっちで夕飯作るの。おばさんの代わりに」


「そうなの?今日は家に帰ってくると思って、ママも早めに帰るつもりにしてたんだけど」


「夕飯食べたら帰るよ」


肉じゃがとお味噌汁を作り終わった頃、雄馬とお母さんが帰ってきた。


「お帰りなさい。おばさん、勝手にキッチン使わせてもらったけど良かったかな?」


「ありがとう朋花ちゃん。朋花ちゃんがいてくれるとなんだかホッとするわ。私も作る気力なくてね。助かるわ」


食事が終わり、片付けをして、すぐに帰ることにした。
雄馬のお母さんは、食欲もないみたいだった。
疲れと心配で、そうなってしまうのだろう。
これから先ずっと、雄馬のお父さんを支えていかなくてはならないし、入院中も毎日病院へ行くのも大変なことだ。


私もなるべく早く、神戸へ帰り手伝わなくてはと思った。


雄馬が車で、私の実家まで送ってくれた。


「明日は何時頃病院へ行くの?私も行きたいんだけど」