魔法のキス


「早く言ってよ。じゃあ、お味噌汁も作ろうか。冷蔵庫見せてもらったら、ワカメがあったから、後はお豆腐とネギだけでいいかな」


「あんまり無理するなよ」


「無理じゃないよ。いつも作ってるじゃん。ほんとはもっと品数作らないと駄目なんだけど、今日はこれで許してもらえますか」


「十分だよ」


だって、雄馬のお母さんは料理上手なんだもん。
買い物が終わってから、雄馬の家まで戻った。


「雄馬はおばさんを迎えに行くんでしょ?私ひとりで夕飯作っておくから、行ってきていいよ」


「うん。行ってくるよ。でもお前、家に帰らなくていいのか?」


「うちの親は夜遅いもん。後で電話しとく」


雄馬は病院へ行った。
料理をする前に、母に電話を入れてみた。


「もしもしお母さん?」


「朋花。今どこなの?」


「雄馬の、おうちにいるよ」


「こっちに帰ってきてるのね。雄馬くんのお父さん、どうなの?」