魔法のキス


こんな時にと思ったが、お父さんのことで緊張していたから、私に甘えたくなったのだろうと思った。


「朋花。会いたかったよ。1日でも離れるともう駄目だな俺は」


雄馬も不安なのだ。


「朋花。俺から離れないでよ」




「俺は大学をやめるよ。ここに戻ってくることにした」


雄馬がポツリとそう言った。
やっぱり。
そうするしかないのだろう。