「でも、雄馬はこの人を部屋に入れたんでしょ?それはどう説明するのよ」


「突然来たんだよ、俺は入れとか言ってないのに」


「佐伯君が好きなの。彼女さんはまだ佐伯君のこと好きなんですか?ずっと連絡しなかったんでしょ?好きじゃないなら佐伯君を私にください!お願い!」


なに言ってるのこの女。


「私は……」


好きに決まってる。
でも、確かに別れることも考えた。


「俺は朋花が好きなんだ!朋花が俺のこと嫌いになっても何度でも告白する!何度でもプロポーズする!」


雄馬……。
私も、私も……。


「私も雄馬のことしか愛してないわ!雄馬しか愛せないの!」


「朋花!」


雄馬が私を抱きしめた。


「そういう事だから、帰ってくれるかな」


女の子は泣きながらアパートを出て行った。


「朋花。俺たち、もう離れちゃ駄目だ!一緒に暮らそう!」


「えっ?どこで?」


「2人で住む場所探そう。とりあえず今日はここに泊まれ。もう離さないよ。朋花」


その日はいつもより強く愛し合った。
愛してる雄馬。
これからもずっと。