魔法のキス


お手伝いさんとかいうと、またやっぱりお嬢様とか言われるかもしれないけど、ママも他の会社の社長をやっていて、忙しいのだ。


そんなことより、何故今日はカフェに来たのか?
決まってるでしょ。


雄馬からの返事を待ってるの。



カフェのドアを開けて中に入る。
そんなに広くはない。



でもイケメンのマスターだわ。
雄馬には負けるけど。



「今日のランチはこちらになります」

マスターからメニューを渡される。
一人でカフェに来ると緊張する。
イケメンは苦手。
もっとお喋りの上手な人なら、楽なんだけど。


「じゃあ、クリームパスタのこれを」