魔法のキス


考えないことにしようと思っても、現実問題として、そのことはとても難しいことなのだ。


このままでいいわけがない。
結婚するなら私は神戸に戻らないと。


それはKiss•Magiaをやめるということになる。


それでもいい。
雄馬と結婚することが私の夢であり、幸せなのだから。


その時期をいつにするのか、そんなことも話し合っておく必要もあると思うのだ。


「朋花〜お腹空いたんだけど。夕飯どうする?」


ついついぼーっとしてしまった。
今日は雄馬が来るから、お鍋の材料を用意してあったのだ。


「今日はお鍋よ。すぐに出来るから待ってて」


「鍋か〜寒かったから食べたかったよ」
と言いながら雄馬もキッチンに来た。


「でしょ、雄馬が来たときはちゃんとご飯作るつもりにしてるの」


だって、雄馬のお嫁さんになるんだもの。
キャー。