魔法のキス


良縁に効くスポットとか回って、ちゃんとお参りをして、帰りはタクシーで帰ることにした。


先に雄馬に降りてもらい、マンションで待っててもらう。


私はショップに戻り、店を閉めてからマンションへと帰った。


「ただいま〜」


「お帰り」


雄馬はソファーに座って、TVを観ていたみたいだ。


「あのさ朋花、コタツ買わないか?なんだか寂しいんだよな〜コタツがないと」


「コタツ?いいけど、私は買うヒマないわよ」


あなたはおじいちゃんですか。


「そうだよな、今は我慢するしかないか」


今はって?
あ、結婚して買うってことか。


結婚……。
その日が来るのは、遠い遠い未来のような気がして、また不安が襲ってくる。