魔法のキス



「もしもし雄馬、いま終わったよ。駅に向かってるけど?」

「あぁ、近くにいるよ。俺も駅に向かう。じゃ」

やっと会える。
なんかドキドキする。


小走りで駅へと急ぐ。


駅が見えてきた。
黒いコートのメガネの男性。


雄馬だ!


神戸にいたときよりオシャレになってる。
私のピンクのコート、ちょっと幼なすぎたかな〜。


走りながら雄馬に声をかける。


こんなところに雄馬がいる。
まだ夢なのか現実なのかわからない、フワフワした気分だ。