魔法のキス


食事が済んで、私も後片付けのお手伝いをした。


こういうのが、あたたかい家庭というものなのかな。


雄馬が羨ましい。
でも、私は私の道があるんだ。


「ごちそうさまでした」


「こちらこそありがとうね。またいつでもきてね」


雄馬に車で送ってもらった。


「まぁ、たまには来てもいいぞ」


「ありがとう。おやすみなさい」


雄馬は優しい。
私には冷たいけど、それは女として好きじゃないから。
好きって言わなければ、雄馬はいつでも優しいのだ。


だから好きになった。
好きって言ったり、態度に出すと冷たいだけ。


そう。
それだけのこと……。