魔法のキス


「オススメはなんですか?」

「カフェモカとか人気ですね」

「じゃあ、それを」


「お前なんで首にぞうきん巻いてんの?」


後ろから誰かに声をかけられた。
雄馬の声だというのはすぐにわかった。


振り向くと、雄馬が半笑いの顔で立っていた。
そして雄馬の首にはあのブルーのマフラーが!


「ぞうきんって!雄馬のマフラーでしょ。てか、マフラーしてくれてるんだ」


「お前からぞうきん取られたから仕方なく。俺もコーヒー頼もう」


「ここのコーヒーは美味しいってTVで言ってたよ」


ふたりともコーヒーをもらって歩き出した。


「雄馬、今日来ると思わなかったわ。あっ、ご当地アイドル目当て?」


「見たいんだけど、これからまた他のところへ行くんだよ。あっ、お前アイドルの写真撮って俺に送ってくれよ」