愛を囁いてもいいですか。




『はぁ?お見合い⁉アンタが⁉』

「うん、そうだけど…なんか酷くない?最後の一言、酷くない?」

『うっさいわね、グダグダ言ってんじゃないわよ。』

「…はい。」


お見合いの話を受けた日の夜。

私は友人の真奈美に明日のことを連絡していた。


『明日、試合なのよ?どーすんのよ⁈アンタがいないとっ---』

「大丈夫だって、お見合いは午前中だけだから。」


真奈美は同じ会社の同期でもあり、部の仲間でもある。

私の、あらゆる意味でパートナーだ。


『本当?』

「うん。…ってか、逃げ出してでも試合には出るから。」

『ブッ…そこまでしなくても。』

「何言ってんの!あれだけした練習を無駄にだけはしたくないわ。」

『…そうね。』


チームメイト全員、明日の試合のために仕事で忙しい中、疲れている中、踏ん張って耐えた練習。

皆の努力を、無駄には出来ない。

チームメイトとして。

キャプテンとして。


「明日、少し遅れるかもだけど…自主練は各自でやってていいから。」

『了解。じゃ、健闘を祈るわ。』

「棒読みのくせに。何言ってんだか…。ま、ありがと。またね。」

『はいはい、おやすみー。』


それぞれ電話を切り、私は明日のために(もちろん試合のためね!)いつもより早く眠りについた。