愛を囁いてもいいですか。





――「あーもうっ!これならバーゲンに行けばよかった!」


日曜の朝。

私は休日にもかかわらずあわただしくクローゼットの中をあさっていた。



あれは、一昨日のこと――


「え、ちょっ…も、もう一回言ってください。」


聞き間違いではないよね、と思いつつ聞き返す私はかなり動転していた。


『だから、デート、しよう?』

「デート…」

『そ。デート。日曜日、予定ある?』


準とデート!

一気に舞い上がった私は…、


「ない!行く!デート!!」


食い気味に返して、デートの約束を取り付けたのだった。


――そんなこんなでデート当日。

今日の服装を決めるのにアレコレ悩み始めて早くも30分。

いい加減決めないと、準が家に来ちゃうよ。


「~~っ、もうこれに決まり!」


レースの白ワンピとピンクのカーディガンを手にした私は、早速着替え始める。


「来週は絶対にバーゲン行こ。」


そう、心に決めながら。