愛を囁いてもいいですか。





『そうよね、イケメンだったものね、そりゃあわよくば自分のモノにしときたいわよね。』

「ちょ、ちょっと真奈美――」

『この裏切り者!!』


えー…。

情緒不安定すぎる真奈美に最早ついていけない私。


『私が彼氏に二股駆けられてフッてやったあの時、当面は彼氏いらないよねって誓い合ったことを忘れたの!?』

「え、いや、うん…お、覚えてるよ?ちゃんと。」


あんな2年も前の話…しかもあの時泥酔してたのによく覚えてたな。

女って怖いと思った。


『だったら何で私よりも早く男作ったの!?』


…ん?

鬼の形相でまくしたてる真奈美を前に、私は固まる。


「もしかして…真奈美は、私がイケメンを捕まえたことよりも、真奈美より私が先に男作ったことに怒ってるの?」

『当たり前でしょ!?』


何言ってんの?と、今度は真奈美から冷たい目線が送られてくる。

ってゆうかそれ、絶対怒りの焦点ズレてない?

いや、元々ズレてはいるんだけどさ。