愛を囁いてもいいですか。




『はい、座るー。』

ガタッ

「ちょっ…お母さん⁈」


とりあえず落ち着けと、母にイスに座らされた。

お、落ち着けなんて無理ーーっ!


「何でいきなりっ⁉そもそも、お見合いなんてどこからそんな話が…っ」


こんな平々凡々な家庭に、何故そんな話が舞い込んでくるんだ⁉

全くもって意味分からんっ


『まぁまぁ、こっちの話も聞きなさいよ。全く、落ち着きのないコねぇ…。』

「う…。」


テンパる私に呆れ顔のお母さん。

お母さんの深い溜め息と共に、私の顔も俯く。


『実は、この縁談を持ってきたのは、パパなのよ。』

「なっ…、お父さんが⁉」


益々、意味分からん!

毎日、毎日、娘はどこへもやらんと豪語しているあのお父さんが…。

まさか、その愛娘に縁談話を持ってくるなんて…。

嫁に行かせる気満々じゃん!