愛を囁いてもいいですか。




選手控え室に入ると、


『遅い!!』


またもや、真奈美に怒られた。


「ごめん!今から準備するからっ」


速やかに、自分のロッカーを開けて、これ以上真奈美を刺激しないように着替え始めた。

ユニフォームに着替え、ロッカーについてる鏡を見て──


「ケバすぎでしょ…。」


あまりにもユニフォームと化粧が合わなすぎて、化粧直しを余儀なくされたのだった。


『──で、どうなのよ?』

「な、何が?」


化粧を落としていると、準備を終えた真奈美が話を振り出した。


『あのイケメン見合い相手よ!』

「…ぁあ、香坂さんのこと?」


イケメン…。

そうね、あの顔は誰がどう見たってイケメンだわ。


「まぁ、格好良いけど…。」

『けど、何よ?』


うーん…て考える。

香坂さんのこと、どんな風に思ってるかなんて、今の私にはよく分からなかった。