愛を囁いてもいいですか。




キィッ──


「着きましたよ。」

『ここ?』

「はい。」


試合会場は市民体育館。


「こっちです。」


市民体育館は初めてらしい香坂さんを誘導しながら、私は中に入っていく。

すると──…


『美沙子っ!』

「あ、真奈美?」


中央エントランスに、真奈美が立っていた。


『遅い!今、何時だと思って──』

「…な、何?──あ。」


言葉を詰まらせた真奈美の視線の先には、香坂さん。

ははん。

真奈美ってば、香坂さんに見惚れてたな。

分かるよ、香坂さん、世紀の美形なんだもん。


『もしかして──』 

「まぁ、そうゆうこと。行くよ、真奈美?」


ぼーっとしてる真奈美の背中を押して、体育館へ。

中に入ると──…