愛を囁いてもいいですか。





「お母さん!香坂さんだって忙しいんだから、ダメに決まっ──」

『僕は構いませんよ。』

「えっ──」


ここは私に賛同してくれると思ってたのに。

なぜそんな完璧な笑顔で快諾したの!?


『じゃぁ、決まりね!』


ぇえーっ!!?

あれよあれよと決定した私と香坂さんのデート話。


「…分かったよ、デートはするから、今日はこれで──」

『何言ってんのよ、美沙子!』


話もこれくらいにして、早々と退室しようとした私は母の言葉で妨げられた。


『今日の試合、准さんも連れて行きなさいよ!』

「はぁっ!?」

『試合?』


母の衝撃な一言に動揺を 露わにする私と、何もわかっていない香坂さん。


『うちの美沙子、会社でバスケ部に入ってて、今日、その試合があるんですよ。良かったら、見ます?』


なにを言い出すかと思えば──

お節介すぎて、私はため息しかでない。

私の試合なんか、見たくないに決まっ──


『良いですね。是非、拝見したいです。』


嘘でしょーーっ!!?