音に乗れ!

わたしたちはいつも、音楽室のベランダでお弁当を食べる。

普段は給食だから、土日と短縮授業の時。


少し暑いけど風通しがよく、気持ちがよかった。

「早織。どうしよう。」

「なに?」

「野球部がさぁ合コンしたんだよー。」

ドキンっと、心臓がおおきく動いた。

「…バレー部の子が言ってたかも。」

「うん。初沢くんはさぁ行ってないんだよ。」

大輔くんは?
本当は一番聞きたいことを、わたしは飲み込む。

「なんで?」

「大輔が行かないからだよ。」

肩の力がカクリと抜けた。
なのに顔はポカポカとしている。

「女バレのみんな凹んでたって。意味分かる?」

「凹んでたんでしょ?」

「だからさぁ人気って意味だよね。ヤだよー。」

沙代がおおきくため息をつき、卵焼きをパクリと食べた。