音に乗れ!

わたしたちの学年の野球部は全員で8人だ。

つまりそれは、大輔くんも参加していると言うことだった。

上半身の血液が全部首の方まで上がっている感覚がした。

感覚は肩にぶつかり渦をかいた。

モヤモヤする。

バレー部のその子は手を振りにこやかに去っていった。

わたしも鞄とお弁当を右手に音楽室に向かう。

「戸田!ばいばい」

その声にブレーキをかけて振り返ると、そこにはコジカと初沢くんがいた。

胸が苦しくて、涙が出そうなのをこらえて
わたしは渡り廊下の沙代に駆け寄った。