音に乗れ!

夏休みが終わるとクラスメイトは照れ臭そうに教室に集まった。

みんな小麦色に焼けてて、教室は夏の匂いがした。

ガヤガヤと騒がしい教室にチャイムが鳴り先生が現れる。

「はい!みなさんよく元気に来ましたね。おはようございます。」

担任の羽山律子先生は大層嬉しそうに笑った。


私たちは朝礼をして、生活ノートを提出してから廊下に列を作る。

朝礼前に喋りたりなかった中学生たちは、廊下に出るすきにペチャクチャとお喋りをした。


お祭りで先輩に会ったよね。

あの先輩は見つかったら怖いよね。

夏期講習が凄かった。


斉藤は不良みたいな格好だった。

私はクラスで仲良しの優美ちゃんと並んで廊下に出る。


バスケ部が花火大会にいたよ。

江戸川には怪談があるよね。

バド部が県大言ったんだ。


野球部と女バレが合コンしたんだって。


…え?

誰かが話をしてる。誰だかわからないけど、野球部が合コンしたんだって言った。

ドキドキして、体内が麻痺するような感覚がする。