え?

 木下

 流星って

 この瞬間

 私の恋は終わったんだ

 

 今は隠しきれない動揺と、悲しみがバレないようにするのが必死で

 「あ、木下…先輩ですね!

 助けてくれてありがとうございました

 じゃあまた!!」

 駆け足で図書室を出た後に感じたのは

 李恵への申し訳ないという気持ちと

 ちょっとした悲しみだった