「俺もこっちやねん! 俺が帰っとるときに、何回か桜木ちゃんが前歩いてんの見たからな!」 え! うそぉ… 「ぜ、全然わかんなかった…。 ご、ごめんね?」 上を見上げながら大川くんに謝った。 長身な大川くんに、身長がひくい私。 そしたら必然的に見上げる形になってしまった。 「っ…! っだから、桜木ちゃんは鈍感やねん!」 と、大川くんに抱きしめられた。