「心優バイバ〜イ!」


「あ、バイバイ!また明日!」


放課後になった。


友達に挨拶をして、帰ろうとしたんだけど…


「桜木ちゃん!」


教室をあと一歩で出るって所で引き止められた。


「え?


あ、大川くん!」


「あの、な…」


「う、うん。」


と言ってからしばらく。


「うわぁ。アカン緊張してまう……」


と、顔を赤らめてブツブツと呟いてる大川くん。


「大川くん…?


顔、赤いよ?


大丈・・」


「いぃぃ一緒に帰ろ!?」


やっと言葉を言ったと思ったら、お誘いだった。


「良いよ!いきなりどうしたの?」


「うっわ…


断られたらどーしよーかと思ってたわ…」


どうやら、私の言葉は聞こえてないみたい。