「…す、き」 自分でも分からないくらい 自然にでた言葉だった。 「ん…ありがと…」 そう言ってかいくんは私に微笑んで、グッタリと寄りかかってきた。 「へ!? かかか、かいくん 熱い… もしかして熱!?」 かいくんのおでこに手を当てると、やっぱり熱かった。 私はかいくんをなんとかベッドに運んで、薬を飲ませて熱さまシートを貼った。 しばらく、かいくんの側にいると眠気が襲ってきて そのまま意識を手放した。