そう思い、目を閉じた矢先。
ガチャ。
私の部屋のドアが開いた。
「心優…?」
「んー…かい…くん?」
半分眠くて意識がない私は、かいくんが入ってきてもビックリしなかった。
―でも。
「…っわっ!!!!!!!!!!」
「静かに…!」
…さすがに、ベッドにかいくんが入ってきたら声をあげてしまう。
「かかかかか、かいくん!?
な、何をしていらっしゃるのでございますか…!?」
「ん〜…?
心優と一緒に寝たいから。」
そう言って私をギューッと隙間なく抱きしめる。
「か、かいく…!」
最後まで言葉を言えなかったのは、かいくんが私の首筋に顔を埋めたから。
「心優、おやすみ。」
「…おやすみなさい。」
かいくんの
暖かい体温と優しい声が
心地好くて 私は眠りの世界に意識を手放した。

