「あ、やっぱ家ここで合ってるよな?」


水嶋くんは涼しい顔で言う。


そんな水嶋くんに比べて


私は何がなんだかわからずに

頭がパンク状態。


「へ!?

あ、あの…え!?

ほぇ!?

な、なぜ此処に

水嶋くんさんが…?」


「ん〜…
鈍感な心優に問題。
…俺の下の名前は?」


水嶋くんは口元を緩めて私に聞く。


「水嶋…海斗くん…」


「正解。


じゃあ、幼稚園の頃の心優の初恋は?」


「かいくん…」

って!!

「な、何を言わせるのですか!?」

は、恥ずかしい…いくら昔だからって…