「ぅぅ………はい…」
お母さんのなにも言わせないくらいの
ドス黒い笑み。
こんなんじゃ、私にはYESの答しか残っていないのだ。
「大丈夫!
心優を一人にはさせないから!
心優、覚えてるかしら?
仲よかった、陽子一家がね?
あぁ〜…
かいくんよ!
去年こっちに戻ってきたらしいのよ。
それで、私たち一家と陽子一家で行こうってなったの♪
でも、かいくんと心優は学校で
女の子が一人ってなったら危ないから
ぜひ内の海斗を行かせるわ!
って、陽子が言ってくれたの!
だから、二人で留守番がんばってね♪」
陽子と言うのは、かいくんのお母さん。
私達の家族とかいくん家族
親同士が学生からの親友なんだって。

