「もう真っ暗だ…。


水族館から出て駅前に戻ってきた私達。


綺麗なイルミネーションの光りが大川くんの瞳を輝かせた。


「桜木ちゃん。


俺…やっぱ好き。」


「…大川くん。


ごめんね、私はやっぱりかいくんが好き。


大川くんの事は大好きだけど、それは友達として。


何と言われても、私にはかいくんしかいないんだ。


だから…ごめんね。」


「ああーっ!失恋か〜…


謝らんといて。


分かってたよ、今日俺に期待させへんようにきっぱり断ってくれようとしてきてくれてんな。


それも桜木ちゃんの優しさやん。


そんなとこにも惚れたとこやし。


うん。今日はありがとう!


でもさ、桜木ちゃんを思うことだけはもうちょっとだけ、許して?」


大川くん…


ごめんね。


「じゃあ、また学校で!


バイバイ!」