ゆっくりと、走り出す電車。




ふと、宗平くんの口が動いた気がした。


「……?」



目を凝らして見てみる。





      『またな』





そう言っているのは、気のせいじゃないはず。


また、笑って、あたしはまた大きく手をふった。
 
だから、1ヶ月後の夏休み。



また、この街に来よう。




end*