青の向こう




私には自信があった。

もう一人の自分がもし現れたとしたら誰でもみんな親友になれると思う。


それともこれは理屈っぽい私の馬鹿な考えだろうか。


しかし硬い頭の中でいくら考えたって、何度もシチュエーションをしたって想像もつかない。

「もし、もう一人の私がいたら私達は友達になれるのか」


それを確かめる術はないのだ。


あくまで「もし」話は「もし」の展開。

有り得ない事を空想するから「もし」なのだ。







そうだ、確かにそのはずだった。

今さっきまでは。

けれど、今目の前に立っているのは正真正銘の自分だ。私自身だ。